おもちとぬれおかき

ヲタクの備忘録

ぬれおかきとの接触

まあ色々あって、正直顔がよくてほとんど記憶ない。

っていうか私前日30歳の誕生日だったんですよ。


誕生日会と称する飲み会をアイドルのコンサートだからと断り、私の一人行動を知る友人に

 

「まさかとは思うけど、誕生日の予定断って、次の日に一人でアイドルのコンサートに行くの?」

 

なんてリアルドン引きされたりしてたけど、その通りです。
一人です。


だってコンサートとライブは一人で行くものでしょう。

でもこの年齢になれば、誕生日はただの平日だから。本当に。むしろコンサートなかったら仕事してるからね。
そこ間違えないで欲しい。

 

とりあえずアイドルってすごく近くまで行くんだな。だからファンは可愛い格好して頑張って遊びに来るんだね。って思った。

 

とにかく客との距離が近い。

 

そんな事を考えながらぼーっと見てた。

今目の前で起こってる事が何だかあまり現実味がなくて、ちょっとテレビ見てるくらいの気持ちだった。←おい

 

そしたら何だか私の周りの黒服さんたちがざわざわしだした。
ん?どうしても気になっちゃう。激しめなお客さんとかいると、そっちを双眼鏡で見ちゃう私。


気になって、そばにいた黒服の行動をすっごい見つめてた。

何してんだろ?そこふさいだらトイレいけなくない?
そんなどうでもいい事考えてた、次の瞬間。

 

\キャーキャーキャーキャーキャーキャー

え?どした?私もしかして決定的瞬間…見逃…え…?
私の席はスタンド、アリーナに近いスタンドじゃなくて、その上のスタンド。前に通路がある。
この席なんていうの?

 

その通路をキラキラした生き物が迫ってくる。
え??

待った、平野さんは?もしかして平野さんも通るの?


え?岸くん、顔小さくない?何それ?どういう規格なの?いわち?女子じゃん??
れんれんは…何?爆イケじゃん。絶対一番モテるじゃん。

 

あれ?平野は?探した、私は平野が好きなんだ。この距離でみられるならみたい。毛穴を探したい。


いた…反対側で可愛いおててをフリフリしてる。可愛い…。すごくかわいい…。

着々と近付いてくる平野…かいちゃんとかじんくんとか、知ってる。私は平野の次にじんくんが好き。


すごく好き。顔が好き。あと足が細いのが好き←結局

何かパパがパンチパーマとか、かかとに炭付けるとか私も同じ。千葉出身だもんね。

 

そして迫りくる平野…何か無意識に手を伸ばしてた。本当こわい。
普通にいたら即通報レベルに無意識だった。
今まで双眼鏡握ってたのに、双眼鏡無視して平野に向かって手を伸ばしてた。

 

「ぱちん…」

 

え?は?今、触った?えぇ…。

その後の記憶一切ないです。アイドルってすごい。全然記憶ない。その前後の記憶もほとんど消えた。

 

コンサートが終わって10分後にはもうタクシー乗ってた私。


だってなんか疲れちゃった。記憶ないし。呆然としてて、グッズ買い足そうかなって思ってたのにそんな事も出来ず。
オブジェ?写真撮ろうと思ってたのにそんな事も出来ず。

 

タクシーのおっさんの愚痴を聞かせられながら…でもキンプリちゃんの事は褒めてた。
名前も何も知らないけど、嵐と同じなんでしょ?って言ってた。まあそうだよって思った。
最後に顔がいいねって言ってた。そうでしょ、顔がいいのとにかくって思った。

 

そして帰京。

おそらく最初で最後であろうぬれおかきさんとの接触により、私の夏は終わった。

 

30歳になって初めて触れた男は「平野紫耀」これだけで後10年は仕事頑張れると思った。

おしまい